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<ハミルトン ベンチュラ>
結婚当時は余裕がなくて、新婚旅行に行くこともできなかった。これが原因で妻には永遠に頭が上がりそうもないのだけれど(笑)、そんな我々も昨年(2008年)「Sweet 10」を迎えることができた。「Sweet 10」といえば「Diamond」である。それがOver40世代のコンセンサスである(笑)。しかし「Sweet 10 Diamond」を購入することは、容易ではない。なにか、それに代わるものでお茶を濁そ・・・・・。
そんな中、チョイスしたのは時計である。ハミルトン(Hamilton)の「ベンチュラ(Ventura with Diamond)男性用」である。男性用といっても、昨今の男性用の時計と比較すると小振りであり、女性がしても大きすぎない程よいサイズである。エッジの効いた三角形のブラックフェイスとダイヤモンドの組み合わせは、ユニークであり、ゴージェス過ぎず、上品である。それにしても、このデザインの斬新さは、とても1957年に発表されたものとは思えない。テールフィン付のキャディラックをデザインしたリチャードアービブ(Richard Arbib)の作品だそうだが、その時代にベンチュラのアシメトリなデザインが世の中に与えた衝撃はかなりなものではなかったか。また、ベンチュラは初のエレクトリック・ウォッチであり、スミソニアン博物館にも収蔵されているという。
Over40の私にとって、ベンチュラとの出会いは、若かりし頃に購入していた「HotDog press」や「popeye」の1頁広告である。雨の中をコートの襟を立てて歩くジェームスディーン(James Dean)に、ベンチュラをオーバーラップさせたヤツ(知っていますか?)。それ以来、特に心には留めていなかったのだが、昨年、スウォッチを扱う時計店でベンチュラの実物と出会ってしまった(なんと、Hamiltonは、いつの間にかThe Swatch Groupの傘下に入っていたのですね)。お店では、まず、子供が見つけて、興味津々。そして、夫婦で気に入った。
巷の噂によれば、年末頃(2009年)からBEAMSでもベンチュラを販売するらしい。周回遅れのつもりで購入した時計が、時代にマッチしているとは驚きだ。いや、時代に流されないものが、時代の最先端で生き残っていたということなのか(2009/10)。
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